L字型・コの字型建物について

建物を上から見た形を、「平面形状」と言います。
この平面形状が長方形でなく、L字型、コの字型などの建物は、一般的に「不整形な建物」とされ、注意が必要です。 これは、地震の際に建物全体がタオルを絞るかのようにねじれることがあり、一部の柱や壁に大きな負担がかかることになるからです。 専門的には「偏心率が大きい」と表現され、このような建物は、どんなに良い材料や施工状態であっても補強により改善することが望ましいとされています。
ただし、壁の配置や、重量物の位置などが複雑に影響するため、「L型であるから必ず危険」とも「長方形であるから必ず安全」とも言えません。
専門知識のある技術者の相談を受けましょう。


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